【10月15日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)南米予選に臨むウルグアイは、最終戦のアルゼンチン戦に勝利したとしても、再び大陸間プレーオフに回らざるを得ないことがほぼ確実になっている。

 南米予選では上位4か国に入れば自動的にブラジル行きが決まるが、現在ウルグアイがつける5位のチームは、ヨルダンとの大陸間プレーオフに回る。

 この状況は、ウルグアイにとってなじみの薄いものなどではなく、彼らは過去3大会のW杯予選で、同じようにプレーオフを戦っている。

 2002年日韓大会(2002 World Cup)の予選では、オーストラリアとのプレーオフに臨み、第1戦を0-1で落としながらも2戦合計3-1で本大会進出を決めた。

 しかし、その4年後に迎えた同じオーストラリアとのプレーオフでは、両チームが本拠地での試合を1-0で制して迎えたPK戦に4-2で敗れ、W杯出場を逃した。

 そして4年前、コスタリカには合計スコア2-1で競り勝ったウルグアイだが、今回当たるヨルダンが、これまでのプレーオフの対戦相手で最も楽なのは否定のしようがない。

 それでも、プレーオフを避けられる可能性は非常に低い。ウルグアイが勝ち点3差追いかける3位のエクアドルと4位のチリが、予選最終戦で直接対決するためだ。

 両者は引き分ければ予選突破が決まり、またどちらも背信を示唆する発言をここまではしていない。それを考えるとウルグアイは、予選で最低限の結果といえるプレーオフ行きがほぼ確実になっていることを受け入れざるを得ない状況にある。

 それでもウルグアイを率いるオスカル・タバレス(Oscar Tabarez)監督は、プレーオフ経由での本大会行きの価値を強調し、国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングで7位の同国が、73位のヨルダン相手に敗退するなどあり得ないと語った。

 タバレス監督は「プレーオフを経てのW杯出場は価値が落ちる、という見方には同意しかねる」とコメントした。

「われわれは、そうやって南アフリカ大会(2010 World Cup)に出場し、4位に入った。別に、窓や裏口からW杯に入るわけではない」

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