【10月15日 AFP】サッカーメキシコ代表は、15日に行われる2014年サッカーW杯ブラジル大会(World Cup 2014)北中米カリブ海最終予選の最終戦でコスタリカと対戦し、本大会出場を目指す。

 11日のパナマ戦を2-1で制して予選敗退の危機を回避したメキシコは、このコスタリカとの対戦でチャンスを最大限に生かしたいと考えているという。

 パナマ戦でメキシコ代表監督として初陣を飾ったビクトル・ブセティッチ(Victor Vucetich)監督は、「予選突破がわれわれの目標なので、コスタリカ戦には勝ちにいくつもりだ」とコメントした。

 パナマ戦では後半40分にラウル・ヒメネス(Raul Alonso Jimenez)が華麗なバイシクルシュートで決勝点を決め、最終予選でのホームゲームで初めての白星をメキシコにもたらした。結果メキシコは予選4位に浮上し、3位につけるホンジュラスに勝ち点3差と迫った。

 しかしホンジュラスは15日の試合で予選最下位のジャマイカと引き分けさえすれば本大会への切符を手にできるため、メキシコがニュージーランドとの大陸間プレーオフに進まなければいけないことはほぼ確実となっている。それでもホンジュラスが敗れた暁には、メキシコが3位で予選突破できる可能性もわずかながら残ってはいる。

「勝ち点3を獲得するために全力を注がなければいけない」とパナマ戦で先制ゴールを決めたオリベ・ペラルタ(Oribe Peralta)は語った。

「勝ち点1でプレーオフに進出できることはわかっている。しかしホンジュラスの結果によっては、本大会出場を直接決めたいと思う。可能性はある。ただ自力では無理だ」

 1990年以来初めてW杯出場を逃す危機に面していたメキシコにとって、パナマ戦での勝利は選手の士気を高めたと主将のラファエル・マルケス(Rafael Marquez)は話す。

「(勝利は)われわれに落ち着きをもたらした。アステカ・スタジアム(Azteca Stadium)に淀んでいた悪い雰囲気を払拭したんだ」

 しかしコスタリカ戦で調子を維持できなかった場合、メキシコはパナマに4位の座を奪われる可能性もある。現在パナマはメキシコと勝ち点3差で予選5位につけており、15日の最終戦では予選首位ですでに本大会出場を決めている米国と対戦する。(c)AFP/Rebecca BRYAN