【10月10日 AFP】(記事更新)13F1第15戦日本GP(Japan Grand Prix 2013)のために来日しているレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が9日、同GPで総合4連覇を達成できれば「とてつもないことだ」と語った。

 ベッテルは現在、偉大なF1ドライバーになる日が目前に迫っており、鈴鹿サーキット(Suzuka circuit)で勝利すれば、故ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan Manuel Fangio)氏、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に続き、史上3人目の4連覇を達成したドライバーになる可能性がある。

 神奈川県横浜市内の日産自動車(Nissan Motor)グローバル本社ギャラリーでトークショーを行ったベッテルは、「その仲間入りを果たせればとてつもないことだ」とコメントした。

「マシンの調子は良いように見える。だから僕らには、良い週末を送れると信じられる理由があるんだ」

 最近4戦で4連勝を飾るなど、今季ここまで14戦で8勝を挙げているベッテルは、4年連続のドライバーズタイトルをほぼ手中に収めており、今回の日本GPでタイトルが確定する可能性がある。

 しかし、ベッテルの覇権は万人に歓迎されてきたわけではない。表彰台では、より競った展開を見たいと望む心ない見物客から繰り返しブーイングを受けてきた。

 しかしながら、今週末の日本GPでベッテルにつまずいてほしいと願う人たちにとって歴史は味方していない。ベッテルは過去4回の日本GPで3勝している。

「本当に鈴鹿のレースが楽しみだよ。ドライバーの観点から、あそこが一番とは言わないまでも、最高のサーキットのひとつだからね」

 ベッテルはまた、これまでに挙げた勝利を数えるのではなく、目の前のレースに集中しているとコメントした。

「他に考えなくてはならないことがたくさんあるんだ。マシンを運転することで忙しいし、タイヤのケアもしなくてはならない。いつもその瞬間に集中している必要がある」

「そしてフィニッシュラインを切ったときに良い仕事ができていれば、自分に満足できる。すごい充実感を感じることができるんだ。だからそれが一番大切なんだと僕は思う」

(c)AFP