中国、台湾周辺での軍事演習終了と発表 主要港湾とエネルギー施設への攻撃訓練も実施
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【4月3日 AFP】中国軍は2日、自国領だと主張する台湾の主要港とエネルギー施設に対する攻撃演習を含む2日間の実弾演習を完了したと発表した。
「海峡雷霆2025A」と呼ばれる演習は、台湾の頼清徳総統が中国を「境外敵対勢力」と呼んでから1か月もたたないうちに実施された。台湾はこの演習を非難し、米国は「脅迫戦術」と呼んだ。
中国軍によると、この演習は台湾海峡の中部と南部、東シナ海で実施された。
人民解放軍の石毅報道官は2日夜までに「(人民解放軍)東部戦区は、4月1~2日に実施された合同演習の所定の任務をすべて完了した」と発表した。
石報道官はこれに先立ち、2日の演習は「封鎖と統制、主要目標への精密攻撃」などの分野で「部隊の能力をテストする」ことを意図していたと説明。
軍は長距離実弾演習も実施し、「主要港やエネルギー施設の模擬標的」への攻撃訓練を行ったと述べた。
AFP記者らは、中国で台湾に最も近い島で、軍事基地も置かれている平潭島の上空を旋回する戦闘機を確認した。
東部戦区によると、中国の空母「山東」も訓練を実施し、台湾を「封鎖」する能力を確認した。
中国外務省は、台湾指導部が中国からの独立推進をやめない限り「罰は続く」と警告した。(c)AFP/Joy Chiang with Mary Yang in Pingtan