米上院議員、トランプ氏批判のマラソン演説で記録更新 24時間超
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【4月2日 AFP】米民主党議員が上院の議場でドナルド・トランプ大統領の「違憲」行為を糾弾し、上院史上最長の演説記録を更新した。演説は3月31日夜に始まり、4月1日に突入し、24時間を超えた。
ニュージャージー州選出のコリー・ブッカー上院議員(55)のマラソン演説は、フランク・キャプラ監督の1939年の映画『スミス都へ行く』の名場面をほうふつとさせる。ブッカー議員は議場で発言権を握り続けるために立ちっぱなしで、トイレに行くこともできなかった。
上院で過去最長の演説は、1957年にサウスカロライナ州選出のストロム・サーモンド上院議員(当時)が公民権法の可決に反対し、議事妨害目的で長時間演説(フィリバスター)を24時間18分行った時のもの。
ブッカー氏は、3月31日午後7時に演説を開始し、翌1日に記録を更新。
「これは党派性の問題と言わせてはならない。これは右派か左派の問題ではない。正しいか間違っているかだ。米国よ、これは道徳的な問題だ。憲法はあなた方の心に在るか」と力強い声で呼び掛けた。
ブッカー氏の長時間演説は、実際には上院で多数派の共和党による投票を阻止するためのフィリバスターではないが、苦境にある民主党議員の決起を促した意味では真のフィリバスターとも言える。
上下両院で過半数を共和党に独占されている民主党は、連邦政府機関の縮小や移民の強制送還の強化、米国の政治規範の多くの破壊を試みるトランプ政権の取り組みを阻止するのに苦戦を強いられている。
ブッカー氏は、トランプ政権が世界一の富豪イーロン・マスク氏を大統領上級顧問に起用し、議会の同意を得ずに連邦政府全体のプログラムを削減させるなど、急進的なコスト削減政策を推し進めていることを非難。
トランプ氏が強引に執行権を掌握し、米国の民主主義が危険にさらされていると訴えた。
「不要な困難があらゆる米国民に課されている。さらに、特別かつ貴重な米国独自の機関が無謀に、私に言わせれば憲法に違反しながら、攻撃され、破壊されている」とし、「米国大統領はわずか71日間で、米国民の安全や経済的な安定、わが国の民主主義の基盤に多大な損害を与えた」と批判。
「隣人を愛し、この国を愛しているなら、その愛を示せ。彼らがやろうとしていることを阻止せよ」と呼び掛けた。(c)AFP