【4月1日 AFP】実業家イーロン・マスク氏傘下の宇宙開発企業、スペースXは3月31日、地球の極地上空を直接飛行する初の有人宇宙船を打ち上げた。数日間の民間資金によるミッションには、4人の宇宙飛行士が参加している。

「フラム2」と名付けられたミッションでは、宇宙で初めてのX線撮影や微小重力環境でのキノコ栽培など、さまざまな実験が行われる予定。この研究が将来の火星への長期宇宙旅行の一助となることが期待されている。

スペースXの宇宙船クルードラゴンに搭乗したクルーは3月31日午後9時46分(日本時間4月1日午前10時46分)、米航空宇宙局(NASA)のフロリダ州ケネディ宇宙センターから、ファルコン9ロケットで打ち上げられた。

ミッション指揮官のチュン・ワン氏は打ち上げに先立ち、「初期の極地探検家と同じ開拓者精神で、新しいデータと知識を持ち帰り、宇宙探査の長期目標を進展させることを目指している」と語った。

ワン氏は、中国生まれのマルタ人冒険家で、暗号通貨企業f2poolとskatefishの共同創設者。

チームは約4日間の旅に備えて8か月間訓練を行い、アラスカでの荒野探検を含む過酷な条件下で、密閉空間での生活をシミュレーションした。

地球に戻った後、クルーは追加の医療支援なしで宇宙船から出ることを試みる予定で、これは宇宙飛行後に宇宙飛行士が基本的な作業をどれだけうまく行えるかの研究の一環だ。

アポロ月面ミッションを除いて、宇宙飛行士が地球の極地を直接見たことはない。アポロでも、地球の極地上空を直接飛行することはなかった。

映像はスペースXが撮影・提供。(c)AFP/Gregg Newton