アストンマーティン社、F1チームの株式売却へ
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【4月1日 AFP】英高級自動車メーカーのアストンマーティン・ラゴンダは31日、赤字を計上している主力事業を立て直すために、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアストンマーティン・アラムコF1チームの少数株式を売却する計画を明らかにした。
同時にアストンマーティン社の主要株主であるユーツリー・コンソーシアムは、グループの持ち株比率を33パーセントに引き上げる計画を発表した。
スパイ映画「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンドの愛用車として知られるアストンマーティンによると、今回の合同計画により、グループの流動資産は1億2500万ポンド(約241億7000万円)以上増加するという。
コンソーシアムはカナダの富豪ローレンス・ストロール氏が率いており、息子のランスがF1チームのドライバーを務めている。
アストンマーティン社は、F1の長期的なスポンサーシップ契約には影響がないとしている。
F1チーム側も、「アストンマーティンの名前が、今後数十年にわたりモータースポーツの頂点に立ち続けることを保証する長期契約が締結された」との声明を発表した。
アストンマーティン社のエイドリアン・ホールマーク最高経営責任者(CEO)は、この新たな投資によって「持続的に利益を上げる企業への発展を加速させる」と述べた。
同社は先月、中国における需要の低迷が2024年の損失拡大につながったとして、全従業員の約5パーセント削減を発表していた。(c)AFP