タイ当局、地震で倒壊のビル調査 数十人が依然不明
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【4月1日 AFP】タイの首都バンコクでは、ミャンマーを震源とする大地震の影響で建設中の高層ビルが倒壊したが、なぜ唯一被害が及んだのか、当局が調査に乗り出した。倒壊現場では3月31日時点で19人の死亡が確認されている。がれきの下には、まだ数十人が取り残されているとみられている。
倒壊したビルには、政府関係のオフィスが入居する予定だったが、地震の余波で数秒でがれきの山と化した。バンコク市内の他の高層ビルには大きな被害は及んでおらず、なぜ1棟だけ倒壊したのか疑問視されている。
ペートンタン・シナワトラ首相は地震発生翌日の3月29日、「当初の設計はどのようなものだったのか。どのように承認されたのか」など、「瑕疵(かし)について調べる必要がある」と述べ、専門家グループに調査を指示した。今週中に首相に報告がなされる見通しという。
一方、現場では31日、がれきの中から鉄筋が抜き取られ、記者団の前で各種の技術的な検査にかけられた。
アカナット・プロムパン工業相は、鉄鋼製品は6種類見つかり、すべてが同一のメーカー製だと説明。「建物の崩落原因には設計、施工、材料の仕様などいくつかの要因が考えられるが、最も重要なのは材料の品質だ」と語った。
工業規格協会のノンティチャイ・リキタポン部長は、一部の鉄鋼が低品質であることが判明したが、大部分は許容範囲内だと述べた。
タイ工学研究所のナッタポン・スティタム氏は、低品質の鉄鋼の使用は建物のリスクを高めるが、必ずしも崩壊の唯一の原因ではないと指摘した。(c)AFP