【3月28日 AFP】ミャンマーの軍事政権は28日、大規模な地震の発生を受け、国際的な人道支援を求める異例の要請を行った。また、6つの地域に非常事態を宣言した。

首都ネピドーにある病院では、救急医療部門がある建物の玄関部分が崩落し、大勢の負傷者が屋外で手当てを受ける事態になっている。

また、AFPの記者によると、負傷者が治療を受けているネピドーの病院をミン・アウン・フライン国軍総司令官が訪問。軍政の報道官はAFPに対し「国際社会には、一刻も早く人道支援を提供してほしい」と述べた。自然災害の際に軍事政権が支援を求めるのは極めて異例だ。

軍政は声明で、サガイン、マンダレー、マグウェー、北東部シャン州、ネピドー、バゴーの最も被害が大きい6つの地域に非常事態を発令したと発表した。

一方、隣国のタイでも大きな被害が出た。首都バンコクでは建設中の30階建てのビルが崩壊。タイの副首相によると81人ががれきの中に閉じ込められており、少なくとも作業員3人の死亡が確認された。

映像は順にミャンマーとタイで28日撮影。(c)AFP