25日、ソウル市江東区で発生した地盤沈下の現場(c)news1
25日、ソウル市江東区で発生した地盤沈下の現場(c)news1

【03月28日 KOREA WAVE】ソウルで地盤沈下の事故が相次ぐなか、全国的に発生している地盤沈下の約半数が「下水管の損傷」に起因していることが分かった。また、都市部で頻繁に進められる地下鉄や道路の掘削工事も、地盤沈下発生の要因となっている。

地盤安全情報システム(JIS)の集計によると、2018年から2025年3月26日までに発生した地盤沈下事故は計1346件。そのうち47%にあたる630件が、老朽化した下水管の損傷によるものだった。

老朽化した下水管からの漏水が土壌を侵食し、やがて地表を支える地盤が崩れるメカニズムが典型的だ。

ソウル大学土木工学科のチョン・チュンギ教授は「老朽管は大雨時の水圧に耐えきれず亀裂が入りやすく、そこから漏れた水が周囲の土を流出させる。雨が止んだ後、地下水位が下がると下水管に水が逆流し、周囲の土まで一緒に吸い込まれ地中に空洞が生まれる。この過程が繰り返されれば最終的に道路が崩れ、地盤沈下事故になる」と説明した。

特にソウル市では下水管路の56%が老朽化しており、深刻さは増す一方だ。総延長1万838キロメートルのうち、30年以上使用された区間は6017キロメートルに達する。2024年に公表された「ソウル市地盤安全管理計画」によると、市が管理する道路6863キロメートルのうち27%(1850キロメートル)が地盤沈下リスクが高いとされている。

ただし、今回の江東区地盤沈下事故は直径20メートルに及ぶ巨大なもので、単なる下水管損傷によるものとは考えにくいとの見方も出ている。チョン教授は「通常、下水管が原因の場合、陥没は1~2メートル規模にとどまることが多い。今回の事故が必ずしも下水管によるものとは断定できない」と述べた。

また、地下鉄や道路などの地下工事が続くことで地盤が脆弱化し、地盤沈下の発生に繋がっているという指摘もある。韓国ガス安全公社・掘削工事情報支援センターによれば、2024年の掘削工事計画の届け出件数は26万5777件で、そのうち23%がソウルで発生。深さ10メートル以上の工事だけでも年間約200件が進行しており、2025年1月時点でも188件の工事が予定されている。

江東区で発生した今回の事故では、近隣で進められていた地下鉄9号線延伸工事の影響が指摘されている。また、今年1月に開通したソウル~世宗高速道路のトンネル工事が地盤に影響した可能性も取りざたされている。

又石大学消防防災学科のコン・ハソン教授は「地下鉄工事では地下水を排出する必要があるため、空洞が生じやすくなり、地盤沈下が発生しやすい」と指摘する。延世大学のチョ・ウォンチョル名誉教授は「地下工事では大量の水を抜くため、水流が速くなり、砂や砂利を巻き込んで地中に連続した空洞ができる」と語った。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News