【3月23日 AFP】中国の李強首相は23日、北京で開かれた中国発展フォーラムで演説し、は「世界経済の分断」に直面しても「経済のグローバル化への正しい方向に従う」と述べた。

米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)らが出席した今年の同フォーラムは、米国との貿易戦争が再燃する中で開催された。ドナルド・トランプ大統領のホワイトハウス復帰によって、中国の好調な輸出が脅かされている。

中国政府は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な流行)終息以来、不安定化した経済をより安定した基調に誘導することを目指しており、特に消費拡大に注力している。

李首相は中国政府関係者や国際的な企業の幹部らを前に、「中国は歴史の正しい側、公正と正義の側にしっかりと立ち、時代の荒波の中で正しい行動を取る」と表明。「経済のグローバル化への正しい方向に従い、真の多国間主義を実践し、安定と確実性の推進力となるよう努める」と語った。

李首相は「今日、世界経済の分断が激化している」とし、「不安定性と不確実性が増している」と警告した。(c)AFP