【3月23日 Peopleʼs Daily】大型スクリーン、ビデオカメラ、インターネットケーブルがあれば、数千里も離れた中国の大学の教室に、様々な国や地域の大学生が集まることができる。

「インドネシアではこのようなコースを受講するのは難しいので、この学習機会をとても大切にしている」、インドネシアのテルブカ大学(Universitas Terbuka)の学生・ディアさんは、オンラインプラットフォームを通じて、中国の清華大学のクラスメートと一緒に「都市環境工学課程」を受講している。海外留学をしなくても、中国の一流大学の質の高い教育資源を享受できるのだ。

 大規模公開オンライン講座「MOOC(Massive Open Online Course)」のユニークな魅力は、知識を世界の隅々にまで広げ、学ぶ意欲のある人たちが各自の現地環境を越えて学ぶことを可能にすることだ。2024年末時点で、中国のインテリジェント高等教育プラットフォームは、合計3万1000の高品質なオンラインコースを開設し、そのユーザーは183の国と地域におよび、視聴は延べ9300万回を超えている。

「愛課堂(iCourrse)」と「学堂在線(XuetangX)」のプラットフォームは、世界中の学習者に向けて14言語で1000余りのコースを開設し、累計受講者数は延べ67万人に達した。

 当初はわずか5つのコースと数百人のユーザー数だったものが、今ではグローバル化され世界的に知られるようになり、「中国MOOC」はゼロから大きな成功を収め、中国の教育開放を代表する「名刺」となった。

 知識は人類進歩のはしごだが、一部の国では、高等教育の条件が比較的ぜい弱で、知識が希少な資源となっている。今日の国際社会における一連の不均衡と発展の不十分さを解決し、「知識の溝(格差)」を埋めることは、緊急の課題であると同時に、長期的な目標でもある。

 デジタル技術と高等教育の統合の産物である「MOOC」は、オープンで共有可能な「知識の担い手(キャリアー)」を提供し、「知識の溝」の解消と「万人のための知識」の推進に役立つものなのだ。

 西安交通大学は「シルクロード研修基地」を設立し、数十の研修テーマと100近い国際コースを開設し、100を超える国と地域から1万人以上の学生と企業人を育成した。同大学はコースと教材の開発により「一帯一路」構想を提唱し、80余りの国から5000人以上の軌道交通人材を育成した。

 絶えずグローバル化が進む「中国MOOC」は、中国の質の高い高等教育資源を、より多くの国に提供し、「グローバルサウス諸国」の高等教育へのアクセスを改善した。
 
 かつては資源の国際化や活動の国際化が中心だったが、今ではサービスの国際化やスタンダードの国際化が中心の時代だ。「MOOCの国際化」も「1.0」から「2.0」へと発展している。

 海外大学との講義共有や単位の相互承認制度が充実し、マイクロ認定(Micro-credential)プログラムなど、学習成果を活かすさらに魅力的な仕組みの構築が進められている。

「ワールドMOOC」と「オンライン教育連合」の設立を主導し、世界30以上の著名な大学およびオンライン教育機関と協力して、コースの紹介とアウトプットのための双方向コミュニケーションチャネルの確立を推進している。「MOOC発展に関する北京宣言」や「世界高等教育デジタル発展報告書」を発表し、中国のデジタル教育の経験の世界との共有を進めている。 

「中国MOOC」が世界に向けて出帆するプロセスは、中国が教育の開放を拡大し、世界における高等教育のデジタル発展を推進する積極的な取り組みのプロセスでもある。

 現代化の視角から見ると、教育は国の発展の礎である。中国が求めているものは、「立己達人(自分が何かを達成しようとする時は、まず他人が達成できるように計らう)」、すなわち自国と他国が相互に発展と進歩を遂げることだ。

「人に魚を一匹与えるよりも、魚の釣り方を教える方がよい」、国際化した「中国MOOC」から特色ある海外向けの職業技能教育「魯班工房(Luban Workshop)」、そして、現地の発展に的確なサービスを提供する「海上シルクロード学院」や「シルクロード学院」まで、中国は世界の国々に対して具体的なプロジェクトだけでなく、発展の活力をも提供している。

「中国MOOC海外展開」イニシアティブは、それを必要としている国々に「魚を与えるだけでなく、釣り方も教える」という独特な知恵を反映するものだ。

 中国の成長は世界と切り離すことはできず、世界の繁栄もまた中国を必要としている。教育は中国と世界の「双方向の交流」という美しい交響曲の素晴らしい一つの音符である。

 中国は、より多くの教師と学生を「雲」の中で結びつけ、「山や海を越えて知識を広め、国際教育協力の版図を常に拡大していくという確固たる歩みを止めることはない。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews