【3月18日 AFP】ベラルーシの首都ミンスクの裁判所は17日、拘束中の中西雅敏さんにスパイ活動罪で懲役7年を言い渡した。検察当局が明らかにした。

ベラルーシ当局は2024年7月に中西さんを拘束し、9月にその事実を公表した。

検察当局によれば、中西さんは「外国の特殊機関、治安機関、情報機関」と協力し、ベラルーシの「国家安全保障を故意に損ねる行為に関与」したとして有罪判決を言い渡されていた。

検察当局は、2018年から2024年にかけてスパイ活動を行っていたと主張している。

ベラルーシ当局は昨年9月、国営テレビの番組で「日出(い)ずる国の工作員」として中西さんの身柄を拘束していることを公表。情報機関国家保安委員会(KGB)は中西さんについて、軍事情報などを収集していたとの見方を示した。

報道によると、中西さんは軍事施設や鉄道インフラなどの写真を撮影し、ウクライナ国境地帯まで旅行していたとされる。

亡命中の反政権派指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ氏はX(旧ツイッター)で、「他の政治犯と同じく、彼(中村さん)はアレクサンドル・ルカシェンコ政権のプロパガンダによって人間性を奪われている」と非難し、即時釈放を求めた。

ベラルーシはロシアの緊密な同盟国で、中国とも関係を強化している。

日本政府は昨年、同国で日本人が拘束された事態を認め、邦人保護の観点から適切に対応していくと表明した。(c)AFP