【3月4日 東方新報】自動運転車が都市中心部に登場し、中国のスマートドライビングが急速に実用化されている。都市の中心部で自動運転車を見かけることができ、乗客は車に乗って前の画面に軽く触れるだけで、ドアが自動的に閉まり、出発できるようになった。

 最近、中国の多くの地域でスマートドライビングの導入が加速している。21日、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)に本社を置く自動運転会社「小馬智行科技(Pony.ai)」は4つの自動運転実証運行路線を開設した。広州市民は、都市中心部から広州白雲空港(Guangzhou Baiyun International Airport)や広州南駅といった交通ハブまで、自動運転車を利用して移動できるようになった。

 24日、別の自動運転スタートアップ企業「文遠知行(WeRide)」は、同社が量産したRobotaxi GXRモデルが北京で完全無人の大規模な商業運行を開始したと発表した。このサービスは北京経済技術開発区の中心エリアをカバーしており、市内の高速鉄道駅などの主要な交通拠点にも対応している。この車両は助手席部分を荷物置き場に改造しており、さらに運転席には乗客を乗せられないという規定があるため、一度の移動で最大5人まで乗車可能だ。

 小馬智行の担当者は、これまでの郊外での自動運転テストと比べて、都市中心部は交通量が多く、車の流れも密集していると説明している。さらに、都市中心部と交通ハブを結ぶルートには高速道路を含むことが多いため、車両のスピードが速くなり、より高度な感知能力、判断力、計画立案、運行能力が求められるという。

 注目すべきは、広州市と北京市の両都市がすでにスマートドライビングに関する規定を制定していることだ。広州市の「智能網聯汽車創新発展条例」は2月28日から施行され、都市道路、高速道路、空港、港湾、駅などの交通ハブでの自動運転の導入を支援する内容が含まれている。北京では2025年4月1日から「自動運転自動車条例」が施行される予定で、技術革新と産業発展を支援する政策、および自動運転車の安全確保に関する要件が明確に規定されている。

 また、特定のテスラ(Tesla)ユーザーから、最近のOTAソフトウェアアップデートによって、都市道路でのスマートアシストドライブ機能が追加されたという報告が上がっている。報道によると、この機能は6万4000元(約131万5046円)を支払ってFSD(フルセルフドライビング)機能を購入したユーザーにのみ提供され、当初は一部の車種に限定されている。

 今年に入ってから、多くの自動車メーカーが高度な自動運転機能の強化に力を入れている。比亜迪汽車(BYD)の王伝福(Wang Chuan)董事長は「2025年は全民智駕(みんなのスマートドライブ)元年になる」として、大衆に向けたスマートドライブの普及を予測している。

 小鵬汽車(XPeng)の何小鵬(He Xiaopeng)董事長兼CEOも「2025年には『図霊AI智駕(小鵬汽車目指す次世代の自動運転システム)』のグローバル対応を開始し、中国の高度なスマートドライブ技術を世界に広める」と述べている。彼はまた、テクノロジーの民主化によって、より多くのユーザーがスマートドライブを受け入れ、信頼するようになると考えている。

 現在、スマートドライビングは車のスマート化の核心競争ポイントとなっている。今年初めには、複数の自動車メーカーが中国のオープンソースAI大規模モデル「深度求索(DeepSeek)」を導入すると発表している。専門家の間では、DeepSeekはオープンソースで低い算力(計算能力)を必要とする特長があり、多くの自動車メーカーに採用されていると見られている。これにより、スマートドライビングモデルの迅速なアップデートと精度向上が期待されており、今後の自動運転技術の進化に大きく貢献すると考えられている。(c)東方新報/AFPBB News