【3月3日 AFP】アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は2日、自身が言及した暗号資産(仮想通貨)が急落し、投資家に数十億ドルの損失をもたらした問題について、改めて詐欺行為への関与を否定した。同国の実業家が「ミレイ氏へのアクセス権を販売しようとしていた」と新たに報じられたことを受け、発言した。

「アナーコ・キャピタリスト(無政府資本主義者)」を自称する経済学者のミレイ氏は先月、ソーシャルメディアでミームコイン「リブラ」を称賛。しかし、その後このコインは急騰したのち暴落し、ミレイ氏は数時間後に投稿を削除。「誤りだった」と釈明した。

こうした事態を受け、検察当局はミレイ氏について、詐欺や犯罪組織との関与、または職権乱用の有無を調査する方針であると報じられている。

米紙ニューヨーク・タイムズは2月28日、米国の仮想通貨コンサルタントとミレイ氏のビジネスパートナーが、昨年アルゼンチンで開かれた会議で、ミレイ氏との直接会談の機会を「金銭と引き換えに提供しようとした」と報じた。同紙は、ミレイ氏がこの取引を知っていた証拠はないとしている。

この報道についてミレイ氏は「単なるゴシップ」と一蹴し、「会いたかったが会えなかった悪意のある人々が広めたものだ」と述べた。また、ニューヨーク・タイムズを「反トランプ的で、米民主党と歩調を合わせている」と非難した。

ドナルド・トランプ前米大統領や実業家イーロン・マスク氏を支持するミレイ氏は、リブラを支持する投稿をした理由について「人工知能(AI)やソフトウエア開発の分野で働く人々の資金調達手段になると聞いたからだ」と説明した。(c)AFP