中国のスマート演算能力規模 2025年は43%増
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【2月21日 CGTN Japanese】インターナショナル・データ・グループ (IDC)と浪潮信息はこのほど、共同で『2025年中国人工知能演算能力発展評価報告』を発表しました。
同報告書によると、大規模言語モデルと生成型AIが演算力の需要を押し上げ、中国のスマート演算能力は予想上回る発展の伸び率を示したとしています。2024年の中国の汎用演算能力規模は前年同期比20.6%増の71.5EFLOPS(処理速度を表す単位の一つで、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を100京回単位で表したもの)に達しました。スマート演算能力の規模は前年同期比74.1%増の725.3EFLOPSに達したということです。2025年の中国の汎用演算能力規模は20%増加して85.8EFLOPSに達する見込みで、スマート演算能力の規模は43%増の1037.3EFLOPSとなり、汎用演算能力の増加率をはるかに上回るということです。全体的に見ると、2023〜2028年の5年間で、中国のスマート演算能力規模の年間複合成長率は46.2%、汎用演算能力規模は同じく18.8%に達する見込みです。同報告書ではさらに、人工知能技術の世界規模での急激な発展は生成型AIの継続的な革新と密接に関連しており、生成型AIは企業にとって重要な新たな作業負荷となっています。大規模言語モデルのオープンソース化のトレンドは著しく強まっており、人工知能の普及促進、コスト削減と効率向上を推進する重要な力となっています。IDCによると、世界のAIサーバー市場規模は2025年に1587億ドルに増加し、2028年には2227億ドルに達する見込みです。このうち、生成型AIサーバーの割合は2025年の29.6%から2028年には37.7%に上昇するだろうということです。
同報告書はまた、中国の人工知能演算能力の発展について演算能力構造、地域分布、産業浸透度など複数の側面から総合的な評価を行いました。地域分布について同報告は、2024年の中国人工知能都市ランキングでは北京、杭州、上海がトップ3にランクインし、深セン、広州、南京、成都、済南、天津、廈門がトップ10入りしていると指摘しています。業界浸透度の面では、インターネット、金融、サービスプロバイダーの三つの業界で人工知能が最も広く利用されていることを示しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News