【2月16日 AFP】アルゼンチン・エントレリオス州コンコルディアを流れるウルグアイ川の水が、最初は血のように赤くなり、その後、緑に変色した。地域に生息するカピバラも、ぬるぬるした緑色の物質に覆われている。

AFPカメラマンが13日に緑色のカピバラを撮影した川沿いでは悪臭が漂い、岸辺には死んだ魚が流れ着いていた。

アルゼンチンとウルグアイの国境にあるサルト・グランデ水力発電ダム周辺を流れる川岸では毎年、シアノバクテリア(藍藻)と呼ばれる緑色の原核生物が大増殖するアオコ現象が発生し、近年、異常増殖が進んでいる。

国立陸水学研究所の生物学者、ディエゴ・フラウ氏はAFPに、シアノバクテリアは「生態系で重要な役割を果たす光合成生物」だが、大量発生すると悪影響をもたらし、健康被害をもたらす場合もあると説明した。

気温の高さと、水の富栄養化がそろうと、異常増殖が進む。畜産排水の流入が一因となる場合もある。

シアノバクテリアの大量発生は数週間続くこともあるが、温暖化によって頻度が増え、生態系に悪影響を及ぼしているとフラウ氏は述べた。

シアノバクテリアを含んだ水を人が触れたり飲んだりすると、皮膚炎や、インフルエンザの症状のような下痢、嘔吐(おうと)、頭痛などを引き起こすことがあると、エントレリオス国立大学食品科学部の生物学者マルティン・ノボア氏はAFPに語った。長期間ばく露すると、肝臓や神経系の合併症を引き起こす恐れもあるという。

ブエノスアイレス州では少なくとも15の自治体が注意を呼び掛けている。

川は繊維工場や皮革工場がある地域を流れており、地域住民は工場の排水が原因だと非難している。

環境当局は、川の水が赤くなり、数時間後に緑に変色して悪臭を放ち始めた原因を調査している。(c)AFP