2000以上の「偽ディープシーク」サイト IPアドレスの6割が米国
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【2月12日 CGTN Japanese】中国南東部の浙江省杭州市に拠点を置く人工知能(AI)のスタートアップ企業「深度求索(ディープシーク社)」が開発したディープシーク(DeepSeek)の爆発的な人気に乗じて、ネット上に同じ名義や似たアカウントを持つ「偽ディープシーク」サイトが出現し、人々を困惑させています。ディープシーク社はこの事態を受けて「今のところウィーチャット、小紅書(レッドノート、rednote)、Xの3つのプラットフォームだけに公式アカウントを開設している。ディープシークの公式ホームページと公式アプリに広告や有料項目はない」と声明を発表しました。
サイバーセキュリティーを手掛ける組織によれば、2024年12月1日から2025年2月3日までの間に、ディープシークの偽ドメイン2650以上が確認されました。これらの「偽ディープシーク」は、ユーザーのアカウント情報を盗み、悪質ソフトウェアのダウンロードを誘導し、利用料金をだまし取るなどしています。
現在までの「偽ディープシーク」ドメイン名の解析結果から見ると、IPアドレスの60%以上が米国にあり、他は主にシンガポール、ドイツ、リトアニア、ロシア、中国にあります。これについてサイバーセキュリティーの技術者は、ユーザーがディープシーク関連サービスにアクセスする際には必ず公式サイトのディープシーク.comあるいはディープシーク.cnにアクセスするよう勧告しています。また、携帯電話にディープシークのアプリをインストールする場合は、公式ストアからダウンロードせねばなりません。また、ユーザー名やパスワードなどの機密情報を記入する必要がある場合は慎重に確認し、情報漏洩による財産被害を防ぐ必要があると注意されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News