世界初の風力発電と養殖を行う浮体式プラットフォームが初の水揚げ期に 中国福建省
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【1月27日 CGTN Japanese】中国が開発した世界初の風力発電と養殖を同時に行う浮体式プラットフォーム「国能共享号」がこのほど、中国南東部の福建省莆田市南日島にある国家級海洋牧場モデル区で、初の収穫期を迎えました。
「国能共享号」は深海浮体式風力発電装置と漁業の養殖を融合させた世界初の革新的な取り組みの装置で、浮体式風力発電機と養殖用網いけすで構成されています。うち風力発電ユニットの容量は4メガワット、いけすの容積は1万立方メートルで、自然の生態系にできるだけ近い環境を再現することを目指す開放型モデルに基づき深海養殖を行っています。
このプラットフォームは、沖合30キロ、水深35メートルの、水質が良く、流速が速く、容積が大きく、高品質の水産物の生産に適している外海海域にあります。2024年4月には初めてのフウセイの稚魚1万尾を放しており、今回の漁獲量は4500キロに達する見込みです。
同プラットフォームのいけす内に生息するフウセイは、肉質が締まっており、見た目も味も天然物に近いため、市場で人気を集めています。水揚げ後は急速冷凍されてコールドチェーン輸送によって消費者の食卓に届けられます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News