ウクライナ首都にミサイル攻撃 ロシアは「報復」と発表
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【12月20日 AFP】ウクライナの首都キーウで20日、ロシアのミサイル攻撃により1人が死亡した。AFPのスタッフは一連の爆発の後、市内で煙が上がるのを確認した。ロシア国防省は攻撃が報復だったと発表している。
キーウ市軍政当局のトップ、セルヒー・ポプコ氏がテレグラムに「暫定報告によると1人が死亡した」と投稿した。同氏によると、ロシア軍の攻撃は20日午前7時(日本時間同午後2時)ごろにあった。極超音速ミサイル「キンジャル」と弾道ミサイル「イスカンデル」を使用したとされる。
キーウへの攻撃についてロシア国防省は「西側に支えられたウクライナ政府の行動に対応した」とし、「長距離精密兵器を使用した複合攻撃が行った」と発表した。ウクライナ軍は今週、欧米諸国から供与された兵器を使ってロシア南部を攻撃しており、ロシア側は報復を宣言していた。
キーウのビタリ・クリチコ市長は「敵の攻撃の結果」として、2人が入院し、市内4か所に落下した破片で車や建物が燃えたと述べた。
ウクライナ空軍は直前にテレグラムで「北から弾道ミサイル接近!」と警告を発していた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は前日の会見で、新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」が対空システムに対して無敵だとする自らの主張を検証するためとして、キーウ上空での「ハイテク対決」に言及していた。
ウクライナ当局は南部の港湾都市ヘルソンでもミサイル攻撃で1人が死亡、6人が負傷したほか、その他の複数の都市も攻撃を受けたと報告した。(c)AFP