【4月22日 CGTN Japanese】2024世界内燃機関大会が20日、中国北部の天津市で開幕し、中国が自主開発した世界初の本体熱効率53.09%のディーゼルエンジンがお披露目されました。このディーゼルエンジンは、世界の内燃機関分野で最高の有効熱効率を達成し、ディーゼルエンジン熱効率の世界記録を樹立したことが、世界的な権威ある第三者認証機関によって認定されました。

 世界的に有名な第三者認証機関「テュフズード」の責任者によりますと、同機関のエンジニアによる厳格な仕様テストとフィールドテストの結果、このディーゼルエンジンの最高有効熱効率は53.09%で、しかもこれはいかなる廃熱回収装置もない中での本体熱効率です。

 熱効率は、内燃機関の燃料利用効率を測る重要な指標です。熱効率が高ければ高いほど、燃料消費量が少なくなります。中国製ディーゼルエンジンの平均熱効率は現在45~46%です。これに比べて53%の熱効率はディーゼルエンジンの経済パフォーマンスを14%前後向上させ、年間約3100万トンの燃料を節約し、9700万トンの炭素排出を削減できるということです。

 国際燃焼機関会議(CIMAC)のリック・ブーム会長は、「ディーゼルエンジンの熱効率という重要な経済的指標において、中国はすでに世界をリードし、世界の内燃機関業界の底力と自信を大いに高めている」と高く評価し、ディーゼルエンジンによる温室効果ガスの排出削減につながり、世界の環境保護にも資するとの考えを示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News