【1月23日 CGTN Japanese】中国の鉄道車両大手「中車四方」が開発した電気・ディーゼル両用の高速鉄道車両が19日、南米・チリの国有鉄道で運行を開始しました。中国が初めて海外に輸出した電気・ディーゼル両用高速鉄道車両で、最高時速は160キロと南米では最速の列車となります。

  運行初日に同列車に乗車したチリのフアン・カルロス・ムニョス運輸通信相は、「チリは南米で最も速く、最も近代的な列車を手に入れた。チリだけでなく南米にとっても歴史的な瞬間だ」と称賛しました。

 同列車は4両編成で、定員は236人です。車内にはワイヤレスネットワーク、充電コンセント、車いすエリアなどのサービス施設が整備されています。チリ国鉄のためにカスタマイズされた同列車は内燃機関と電気の2種類の動力源を併せ持っており、電化区間と非電化区間の両方にまたがる路線での運行が可能で、動力モードの切り替えの際にも、停車する必要がありません。また、同列車は電磁吸着ブレーキを採用しており、制動力が強く、現地の複雑な線路条件にも適応しているということです。

 チリ国鉄のアラメダ-チヤン線は全長400キロで、計12駅が設置されています。今回運行を開始した列車は2編成で、同路線のアラメダークリコ間を運行しています。今年上半期には新たに4編成の列車が投入される予定で、運行区間も同路線の全線をカバーすることになります。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News