【4月22日 CGTN Japanese】長さ4キロ超、積載量3万トン級の中国製重荷重貨物列車が20日午前、中国北部の山西省朔州と河北省滄州市黄驊港をつなぐ「朔黄鉄道」の粛寧北駅を出発し、3時間以上かけて黄驊港駅に到着しました。これは現在、中国で最も長い列車編成で、最も積載量が大きい重荷重列車です。重荷重列車は総重量や輸送量が大きく、輸送距離が長いため、主にサイズの大きな原材料や貨物の輸送に用いられます。

 発車駅の粛寧北駅は、中国の「西炭東運(西部で採掘された石炭を東部へと輸送)」プロジェクトの2番目の鉄道「朔黄鉄道」における重要な駅で、終点は河北省の黄骅港駅です。

 列車は324両編成で、総延長4088メートル、総重量3万2400トンで、中国の鉄道では最も長い編成で、積載量も最大規模です。中国中部の湖南省株州市にある列車製造大手、中車株機公司と国家エネルギー集団が共同開発した8車軸の電気機関車「国能号」4両に牽引され、総出力は3万8400キロワットに達します。

 また、試運転では新型無線ブロードバンド通信システムLTE-R、牽引ネットワーク制御、空気制動、無線同期制御などの先進技術も採用されました。大出力の交流電気機関車と重荷重型貨物車両という革新的な組み合わせにより、3万トンの荷重を実現し、石炭輸送能力が著しく向上され、今後の重荷重列車の開発にもつながるとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News