【4月17日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は16日、ロシア軍がキーウ州最大級の火力発電所を破壊することができたのは、防空ミサイルが底を突いたためだと説明した。

 ロシアはここ3週間半、ウクライナの電力供給網を集中的に攻撃。100万人以上が停電の影響を受けている。

 トリピリスカ(Trypilska)火力発電所は11日、ロシアのミサイル攻撃で破壊された。

 ゼレンスキー氏は米公共放送PBSのインタビューで、「ミサイル11発が飛来した。最初の7発は迎撃に成功したが、残りの4発がトリピリスカを破壊した。なぜか? こちらにミサイルが一発もなかったからだ」「トリピリスカを守るためのミサイルが底を突いたからだ」と語った。

 ウクライナは、ロシアの攻撃を退けるには防空兵器が早急に必要だと訴えているが、支援国からの供給が滞っていることに不満を募らせている。

 ウクライナは15日から16日にかけて暴風雨にも見舞われ、停電範囲が拡大した。

 エネルギー省は16日、「荒天により、4州の173の集落で停電が起きている」と発表した。 最も被害が大きい中部ドニプロペトロウシク(Dnipropetrovsk)州では、96町村で停電し、計1万5000人以上が影響を受けたという。(c)AFP