ウクライナ国防相、東部拠点の戦況「切迫」
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【4月15日 AFP】ウクライナのルステム・ウメロウ(Rustem Umerov)国防相は14日、ロシア軍は戦略的に重要な拠点である東部チャシウヤール(Chasiv Yar)の制圧を狙って攻勢を強めており、苦戦を強いられていることを明らかにした。
ウメロウ氏は前線視察後、「状況は切迫している」と語った。東部戦線ではウクライナ軍は兵員規模でも弾薬量でもロシア軍を下回っている。
ウクライナ政府も前日、東部戦線の状況が著しく悪化していると認めていた。
オレクサンドル・シルスキー(Oleksandr Syrsky)軍総司令官は、仮にロシア軍がチャシウヤールを制圧すれば、交通の要衝クラマトルスク(Kramatorsk)方面への「大きな前進に向けた条件が整う」ことになると指摘した。
クラマトルスクはウクライナ軍にとって鉄道網と兵たんの拠点で、チャシウヤールから30キロの地点にある。
また、ロシア軍はここ数週間、インフラに対する攻撃も強めている。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、第2の都市ハルキウ(Kharkiv)から住民を追い出すのがロシアの狙いだとの見方を示した。(c)AFP