京畿道楊州市佳納里飛行場で開かれた「2023アーミータイガー(ArmyTIGER)ドローンボットフェスティバル」(c)news1
京畿道楊州市佳納里飛行場で開かれた「2023アーミータイガー(ArmyTIGER)ドローンボットフェスティバル」(c)news1

【04月11日 KOREA WAVE】将来的な中核戦力と目される多目的無人車両の受注合戦が韓国で始まった。長年これを開発してきたハンファ・エアロスペースと現代ロテムが対決する。国軍運用実績が今後の輸出の橋頭堡にもなるだけに、競争は激しくなりそうだ。

国防電子調達システムによると、防衛事業庁はこのほど多目的無人車両購入事業の入札を公告した。陸軍と海兵隊で運用する同車両を国内で調達する事業で予算は496億ウォン(55億6200万円)だ。

防衛事業庁は11日、事業説明会を開催し、参加企業に提案要請書を配布。入札登録は来月2日に締め切られる。

多目的無人車両は兵士を投入しにくい劣悪な戦場で捜索、監視偵察、物資・患者の搬送、爆発物処理などの任務を遂行するため設計された武器だ。多様な装備を搭載できる拡張性と経済性を持っており、需要が増えると見込まれている。

ハンファ・エアロスペースと現代ロテムは2020年、防衛事業庁の多目的無人車両迅速獲得モデル事業の際、いずれも価格を「0ウォン」と書いた。この事業は赤字でも運用実績を積もうという目算だった。結局評価も同点だったため、じゃんけんで現代ロテムが事業者に選ばれた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News