【4月10日 AFP】中国政府は10日、ロシアとの関係をめぐり「批判や圧力」を受け付けるつもりはないと反発した。両国の関係強化をめぐる動きに対する米国の反応を受けての発言とみられる。

 中国とロシアは9日に北京で行われた外相会談で、戦略的協力を強化する考えを示した。米国務省のカート・キャンベル(Kurt Campbell)副長官は即日、この動きに対し、米国は「ただ傍観するつもりはない」とけん制する発言をした。

 すると中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は10日、「中国とロシアは通常の経済貿易協力を行う権利がある」「この種の協力は妨害されたり制限されるべきではない。中国は批判や圧力を受け付けない」と反発した。

 中ロ両国はここ数年、経済協力と外交関係を緊密化させており、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降は戦略的パートナーシップを強化している。中国はウクライナ紛争について中立的な立場だと主張しているが、ロシアの侵攻を非難したことはない。

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官ら米政府高官は最近、中国に対し、ロシアとの貿易継続を通して間接的に侵攻を支援しないよう度々警告している。(c)AFP