【4月9日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)は8日、リーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)違反により、追加で勝ち点2の減点処分を科された。クラブはこれまでにも同様の違反で勝ち点6の剥奪処分を受けており、今季残り7試合となった現時点で降格圏内とはわずか2ポイント差となっている。

 プレミアリーグは「当独立委員会はエバートンに対し、2022-23シーズン終了までのPSR違反で勝ち点2の減点処分を即座に科した」と発表。理由については「先月3日間にわたって開かれた聴聞会において、2季連続のPSR違反認定の影響を含む当該クラブが認めた1660万ポンド(約31億8000万円)の違反に関し、処分が軽減される広範囲な潜在的要素についてクラブから提出された証拠と主張を聞き取った」結果、2ポイントの剥奪が妥当な処分であると判断したと説明し、即時に実行するとした。

 エバートンは先月公表した決算で、2022-23シーズンの損失額が8910万ポンド(約171億円)に上ったことを明らかにした。これは、4470万ポンド(約85億7500万円)の赤字だった2021-22シーズンから大幅な増加となっていた。

 プレミアの各クラブは3年間で最大1億500万ポンド(約201億円)の損失が認められているが、これを超過した場合は制裁を受けることになっている。

 70年以上にわたってイングランドのトップリーグに所属しているトフィーズ(Toffees、エバートンの愛称)はこの日、新たな処分について不服を申し立てる意向を示した。(c)AFP/Julian Guyer