【4月5日 AFP】イスラエルの国内治安機関シンベト(Shin Bet、シャバク)は4日、極右イタマル・ベングビール(Itamar Ben Gvir)国家治安相の殺害計画を阻止したと発表した。

 警察および軍と合同作戦を実施し、パレスチナ系イスラエル人7人を含む11人を逮捕したという。

 シンベトは「イスラエル国内で攻撃の準備を進めていたテロ細胞を解体した」と述べた。

「テロ細胞」は、ロケットランチャーを使ってベングビール氏を殺害する計画を立てていた他、「軍事基地やベングリオン(Ben Gurion)国際空港、エルサレム(Jerusalem)にある(イスラエルの)政府庁舎に対する攻撃も計画していた」という。

 逮捕された11人のうち10人は4日、南部ベエルシェバ(Beersheva)の裁判所で起訴された。

 ベングビール氏は極右政党「ユダヤの力」の党首。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のユダヤ人入植地に自宅を持ち、パレスチナへの強硬姿勢で知られる。

 2月には、ヨルダン川西岸におけるパレスチナ人に対する行動制限の強化を呼び掛けた。さらに、パレスチナ人がイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の期間中に、礼拝のためエルサレムに入るのを「許してはならない」とも述べた。(c)AFP