【3月22日 AFP】米国務省のベイダント・パテル(Vedant Patel)報道官は21日、イスラエルのベツァレル・スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相がパレスチナ人の存在を否定したのを「危険だ」と非難した。

 ソーシャルメディアで拡散された動画によれば、極右のスモトリッチ氏は19日、私的に訪問した仏パリで、スモトリッチ氏はフランス系イスラエル人のシオニスト活動家ジャック・クプファー(Jacques Kupfer)氏の発言を引用し、「パレスチナ人というものはいない。パレスチナ人は存在しないのだから」と述べた。

 これを受けてパテル氏は、「攻撃的」で「不正確であるだけではなく、深く憂慮すべき危険な発言だ」と批判。「パレスチナ人には豊かな歴史と文化があり、米国はパレスチナの人々とのパートナーシップを重視している」と主張した。

 一方で、同盟国イスラエルとの関係に与える影響については、スモトリッチ氏が「イスラエル政府を代表しているわけではない」と述べた。(c)AFP