【4月4日 AFP】英国、豪州の競馬で通算100勝以上を挙げたイタリア出身のステファノ・ケルキ(Stefano Cherchi)騎手が、3日までに死去した。23歳。3月20日に豪キャンベラで行われた競走中に落馬し、負傷していた。ケルキ騎手の死を受け、競馬界からは哀悼の声が相次いでいる。

 豪ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の騎手協会はX(旧ツイッター)で、ケルキ騎手の死を遺族が発表したと明かし、「ご家族は世界中の競馬コミュニティーから送られた愛と祈りやメッセージに感謝している」と報告した。

 ケルキ騎手はオーストラリアに拠点を移す前に英国でキャリアを築いた。

 英国競馬統括機構(BHA)は、ケルキ騎手の死に「心を痛めている」とする追悼文を発表し、「彼のような才能あふれる若者を失い、競馬界全体が悲しみに暮れている」と悼んだ。

 アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(Dubai)の管理団体ゴドルフィン(Godolphin)も、生前に複数の所有馬を勝利に導いたケルキ騎手の訃報を受け、「非常に悲しんでいる」「われわれの思いは彼の家族と共にある」とコメントを発表した。(c)AFP