【4月3日 Xinhua News】英シンクタンクZ/Yenグループと中国(深圳)総合開発研究院はこのほど、国際金融センターの競争力を評価する「国際金融センター指数リポート」を発表した。上位10都市はニューヨーク、ロンドン、シンガポール、香港、サンフランシスコ、上海、ジュネーブ、ロサンゼルス、シカゴ、ソウルの順だった。

 同指数はビジネス環境、人的資本、インフラ、金融セクターの展開、評判などから世界の主要金融センターを評価し、ランク付けする。今回は121都市がランク入りした。

 リポートによると、国際金融センターの発展見通しは安定基調を保ち、スコアの伸びは全体的に緩やかだった。平均スコアは1・62%上昇し、伸び率は前回よりやや鈍化したが、金融関係者は金融センターの発展に引き続き自信を示した。世界の主要国・地域の経済見通しは安定に向かい、主要な金融センターは現在、グリーンファイナンスやデジタル技術などの分野で改革を急いでいる。

 トップクラスの金融センターは競争が激しい。ニューヨークとロンドンは上位2位を保ち、3位のシンガポールと4位の香港の差は前回同様わずか1ポイントだった。米国の主要な金融センターは2年連続の急成長を経て、今回は順位を下げた。ロサンゼルスが二つ、ワシントンが四つそれぞれ順位を下げ、8位と12位に後退。上位10都市にランク入りした都市数も5都市から4都市に減少した。

 中国の金融センターは全体として安定を保ちながら上昇し、分野別評価が好調だった。香港と本土の12都市のスコアはそろって上昇し、上海と深圳は順位を一つ上げて6位、11位となった。香港、上海、北京、深圳の4都市は「将来的により重要となる可能性のある金融センター」に仲間入りした。武漢は九つ、杭州は五つ、大連は五つそれぞれ順位を上げ、世界的な知名度と影響力がいっそう高まった。

 金融センター116都市のフィンテック展開を評価した結果、上位20都市に中国と米国の都市が6カ所ずつランク入りした。米国は、ニューヨーク(1位)、サンフランシスコ(3位)のほか、ワシントン、ロサンゼルス、シカゴも選ばれた。深圳は4位を維持し、中国の最高位となった。(c)Xinhua News/AFPBB News