【4月3日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2日、国際ボクシング協会(IBA)がパリ五輪での同競技の運営権を剥奪されたことを不服として起こした訴えを退けた。

 IBAは昨年、長年続くガバナンスの問題を理由に国際オリンピック委員会(IOC)から競技統括団体としての承認を取り消されており、これに対する異議をCASに申し立てていたが、「財務の透明性と持続可能性は増していない」として棄却された。「健全性を確保するためのレフェリーとジャッジ関連のプロセスも変わっていない」ことに加え、提案された改革も不十分と判断された。

 ボクシングは五輪では1920年大会から毎回実施されているが、IOCは2019年、度重なるスキャンダルを受けてIBAの資格を停止し、前回の東京五輪ではIOCの主導で行われた。今夏のパリ五輪についても、IOCが設置した特別作業部会の運営で予選と本戦が行われる。(c)AFP