【4月1日 AFP】トルコで3月31日、統一地方選が投開票され、最大都市イスタンブールや首都アンカラで、主要野党・共和人民党(CHP)がレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領(70)が党首を務めるイスラム系与党・公正発展党(AKP)を退けた。

 イスタンブール市長選では、かつて同市で市長を務めたエルドアン氏がAKPの返り咲きを目指して総力を挙げて選挙運動を行ったが、インフレ高進や経済危機が逆風となった。

 開票率96%の時点で、CHP所属の現職、エクレム・イマモール(Ekrem Imamoglu)氏(52)がエルドアン氏の推薦候補に100万票以上の差を付けており、勝利宣言を行った。

 2028年の次期大統領選を前に、イマモール氏はエルドアン氏率いるAKPにとって最大のライバルになるとの見方が強まっている。

 アンカラでも、CHPの現職、マンスール・ヤワシュ(Mansur Yavas)市長が支持者を前に勝利宣言を行った。

 CHPは、第3の都市イズミル(Izmir)やアンタルヤ(Antalya)でも勝利。AKPは、牙城としていた複数の都市でも厳しい結果を突きつけられた。

 エルドアン氏はアンカラの党本部で支持者を前に演説し、党は「岐路に立たされている」と認め、「民意を受け入れる」と表明した。(c)AFP/Anne Chaon and Fulya Ozerkan with Burcin Gercek in Ankara