【3月30日 AFP】ロシアは29日、イスラエルによるシリア空爆を「断じて容認できない」と非難した。これに先立ち、イスラエルがシリアを空爆し、40人以上が死亡したと監視団体が報告していた。

 ロシアは、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の主要支援国で、同国の内戦にも政権側で介入している。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は声明で、「シリアに対するこうした攻撃行動は、同国の主権と国際法の規範の甚だしい侵害に当たる。断じて容認できない」と主張。

「こうした武力による挑発行為は極めて危険な結果をもたらし、パレスチナとイスラエルの紛争地帯の状況を急激に悪化させる」として「強く非難」した。

 英国を拠点とし、シリアに情報網を持つNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は同日、イスラエルがシリア北部を空爆し、同国兵36人、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の戦闘員6人が死亡したと伝えていた。(c)AFP