【3月29日 CNS】世界初のAIエンジニア「Devin」が誕生した。フルスタックでの開発、クラウド展開、基礎コード、バグ修正などができる上、数千項目の意思決定が必要な複雑なエンジニアリングタスクを計画・実行することも可能だ。

 AIの時代におけるプログラマーの必要性についての議論が活発化している。

 中国最大の検索エンジンである百度(Baidu)の会長兼CEO、李彦宏(Li Yanhong)氏は最近、将来的には「プログラマー」という職業は消えてしまうだろう。話すことができれば、誰でもプログラミングができるようになると述べている。

 また、米国の半導体メーカー、エヌビディア(NVIDIA)のCEO、黄仁勳(Jensen Jen-Hsun Huang)氏も、「将来的には、AIは人間同士のコミュニケーションと区別がつかなくなる。これはコンピュータ科学業界が世界にもたらした偉大な貢献であり、技術格差を縮小させている」と述べている。

 他方、インターネットセキュリティー会社「360」の創業者、周鴻禕(Zhou Hongyi)氏は異なる見解を示している。彼は、AI時代にはむしろプログラマーの需要が増すだろうと考えている。「将来的に、コンピューターやプログラマー業界は依然として成長業界、最も有望な業界だろう。この傾向は、少なくとも今後5年から10年間は続くと予想される」と述べている。

 また、グーグル(Google)の共同創設者であるセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏も最近、現在の大規模言語モデル(LLM)にとって、プログラミングは最も挑戦的なタスクの一つだろうと述べている。さらに、「AIの未来の動向を完全に見通すことはできないが、AIは多くの職業に影響を与える可能性がある。その中には、グラフィックデザイナーやカスタマーマネージャー、医師、経営幹部などが含まれる。そのため、プログラマーだけを対象に議論すべきではない」と述べている。

 周氏はさらに、将来的に世界はソフトウェアによって再定義されると述べ、その実現にはより多くのコンピューター専門家とプログラマーが必要になると予測している。「未来は間違いなく、学際的科学、分野横断のクロスオーバー人材が創り出す想像力と影響力によって形作られるだろう。AIの時代においては、コンピューター専門家やプログラマーが増すことで、彼らはおそらくあらゆる業界で最も影響力のある存在になるだろう」と述べている。

 プログラマーは現在でも「人気職業」だ。多くのIT「大手企業」の採用情報を見ると、プログラマーの月給は数万元にも上る。特にAIやクラウドコンピューティングなどの分野では高給で人材を募集している。(c)CNS/JCM/AFPBB News