【3月29日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は28日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は2‐6、4‐6で第11シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に敗れた。

 BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)からの2大会連続優勝となる「サンシャイン・ダブル」を狙っていたアルカラスだったが、生き生きとしてエネルギッシュなテニスを見せたディミトロフにコート上で振り回され、敗戦を喫した。

 最後はアルカラスのショットが外れてブレークを奪い、勝利を決めたディミトロフは「彼に勝つには最高のプレーをしなければならない。まさにその通りだ」「僕にとってはとても素晴らしい試合だった」と振り返った。

 ディミトロフは準決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)との対戦が決定。ズベレフは6‐3、7‐5でファビアン・マロジャン(Fabian Marozsan、ハンガリー)を退けた。

 世界ランク57位のマロジャンは、今大会でホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)やアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)といった世界トップ10の選手から勝利を挙げ、同40位以内への浮上が確定していた。

 それでもズベレフは、警戒しなければいけない相手に強烈なサーブを打ち込むと、うまく対処できないマロジャンにリズムをつかませることなく第1セットを先取。迎えた第2セットは接戦となったが、終盤にマロジャンが大事な場面でミスを犯すと、最後にブレークを奪ったズベレフが勝利を収めた。

 準決勝のもう1試合では、第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)の再現となる一戦に臨む。(c)AFP/Simon EVANS