【3月28日 AFP】ロシア当局は27日、モスクワ郊外のコンサートホールで22日に起きたイスラム過激派による銃撃事件の死者が143人になったと発表した。

 国営タス通信がミハイル・ムラシコ(Mikhail Murashko)保健相の話として報じたところによると、27日午後までに子ども6人を含む負傷者80人が入院していると述べた。匿名の医療関係者によれば、205人が外来治療を受けているという。

 銃撃事件については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が即座に犯行声明を出したが、ロシア政府は、ウクライナが関与したとの当初の主張を繰り返している。

 これに対しウクライナ政府は、いかなる関与も否定している。

 ロシアは、イスラム教徒が多数派を占める地域の騒乱鎮圧やシリア内戦で政権側を支援していることなどから、近年、ISの標的となっている。(c)AFP