【03月27日 KOREA WAVE】
起亜欧州デザインセンター長のオリバー・サンプソン常務(左)、起亜中国デザイン担当のイム・スンモ室長=起亜(c)KOREA WAVE
起亜欧州デザインセンター長のオリバー・サンプソン常務(左)、起亜中国デザイン担当のイム・スンモ室長=起亜(c)KOREA WAVE

韓国の起亜自動車は26日、メルセデス・ベンツや中国の電気自動車(EV)「上海蔚来汽車(NIO)」などで経験を積んだオリバー・サンプソン(Oliver Samson)氏を起亜欧州デザインセンター長に、BMWと中国の吉利汽車出身のイム・スンモ氏を起亜中国デザイン担当に選任すると明らかにした。発令日は来月1日。

オリバー・サンプソン常務は起亜自動車の欧州デザインセンター長として起亜自動車のデザイン哲学「オポジット・ユナイテッド(Opposites United)」を盛り込んだ次世代内・外装デザインの開発を主導し、急変するグローバル自動車産業における起亜自動車のデザイン競争力を確保する予定だ。

サンプソン氏は2003年に韓国・現代自動車・起亜欧州デザインセンターの外装デザイナーとして入社し、現代自動車のi20、起亜自動車のシード(Ceed)ショーカーなどのプロジェクトに参加した。

2007年にメルセデス・ベンツに移り、EQシルバーアロー(Silver Arrow)、マイバッハ(Maybach)SIX Coupeをはじめ、A-classセダン、ビジョンAMGGT6、F015などのデザイン開発をリードした。

2018年からはNIOの外装デザイン担当としてET5/ET7とEC6などのプロジェクトを担当。その後、2022年に中国・長安自動車で革新デザインプラットフォーム室長を務め、多数のデザインプロジェクトを担当した。

一方、起亜中国のデザイン担当に迎え入れられたイム・スンモ室長は、中国に特化したオーダーメイド型デザイン戦略を樹立し、革新的なデザイン開発に乗り出す。

イム氏は韓国の弘益大産業デザイン学科で美術を専攻し、ドイツのプロッツハイム(Pforzheim)大で修士号を取得した。

2010年からBMWグループでBMWi4、シリーズ4などをはじめ、ビジョンネクスト100、235iRacingなどのプロジェクトで外装デザイン部門を担当した。

その後、2022年には中国の配車アプリ最大手「滴滴出行(ディディ)」で電気自動車ブランドに関するデザインプロジェクトを主導し、2023年には吉利汽車の革新デザイン総括リーダーを務め、さまざまなモデルのデザイン開発をリードした。

サンプソン氏は「モビリティー業界が大きく変化している時代に起亜自動車に合流する機会を得て非常にうれしい。起亜自動車の有能なデザイナーとともにデザイン開発力を引き上げ、起亜自動車のデザイン価値が増すように努力する」と述べた。

また、イム氏は「起亜自動車の進歩的なデザイン哲学の下、未来のデザイン競争力を向上させることができるよう最善を尽くす。起亜自動車の中国デザインが今後も重要な役割を果たせるように寄与する」と話した。

起亜自動車のデザイン開発を総括する起亜グローバルデザイン担当のカリム・ハビブ(Karim Habib)副社長は「2人の優れたデザイン人材を迎え入れたことにより、起亜自動車のデザインはより優れた競争力を備えることになった。オポジット・ユナイテッドというデザイン哲学の下、未来に向けて革新的なデザインを披露したい」と強調した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News