【3月26日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は、イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での攻撃への支持を失いつつあるとの見方を示し、紛争の早期終結を改めて呼び掛けた。週末に行われたイスラエル紙とのインタビューが25日に公開された。

 ガザ侵攻をめぐっては、イスラエルの同盟国である米国が25日、国連安全保障理事会(UN Security Council)の即時停戦を求める決議で棄権。決議は賛成多数で採択された。

 トランプ氏自身はこれまで、イスラエル寄りの姿勢を事あるごとに打ち出してきた。

 ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の保健当局によると、ハマスに対するイスラエルの報復攻撃で、これまでに3万2333人が死亡。大半が女性と子どもとされる。

 トランプ氏は、右派系無料紙イスラエル・ハヨムに、自分がイスラエルの立場なら「全く同じやり方」でハマスに報復しただろうと語った。

 一方で、「(イスラエルは)戦争を片付けなければならない。片付けるためには、終わらせなければ」「イスラエルは極めて慎重にならなければならないと思う。なぜなら世界中の支持の大半を失いつつあるからだ」と警告した。

 また、イスラエル軍の攻撃でガザ地区の大半が壊滅状態になった様子を捉えた画像や動画についても懸念を表明。

 イスラエル軍は空爆の映像を公開すべきではなかったと主張し、「それが大きな反発を招いている理由の一つだと思う」と述べた。

 自身も毎晩のように空爆の映像を目にしたとし、「イスラエルは、断固たる姿勢を示したかったのだろうが、そういうことをしない方が良い時もある」と話した。(c)AFP