【3月25日 AFP】ナイジェリア・カドゥナ(Kaduna)州クリガ(Kuriga)で今月7日に拉致されていた多数の児童・生徒のうち130人超が24日、無事解放された。当局と軍が明かした。

 軍は早朝に救出作戦が行われ、生徒らを解放したと発表したが、詳細は公表していない。

 軍の広報官は、ほこりまみれの制服を着た生徒らがバスに乗っている写真を公開。「救出された人質計137人の内訳は女子が76人、男子が61人。ザムファラ(Zamfara)州で助け出された。今後、カドゥナ州に引き渡される」と述べた。また「人質全員が救出された」としている。
 
 教員や住民らは当初、「盗賊団」と呼ばれる武装集団がバイクに乗って学校を襲撃し、8〜15歳の児童・生徒約280人を拉致したとしていた。

 ナイジェリアでは拉致された人数と解放された人数が合わないことがたびたびある。初期情報が錯綜(さくそう)していたり、襲撃を逃れ行方不明になっていた被害者が戻ってきたりするケースもある。

 ただ、今回のように大きな齟齬(そご)が生じた原因については不明。
 
 軍広報官は、作戦は「続行中」だとするとともに、負傷した兵士は出なかったと述べた。

 ナイジェリア北西部および中北部では「盗賊団」などによる集落への襲撃や、身代金目当ての集団拉致が相次いでいる。先週末にもカドゥナ州で2件の襲撃事件があり、計100人以上が拉致された。(c)AFP/Laurie CHURCHMAN