ハンセー実業の社員が3Dデザイン技術で実現した仮想サンプルと実物サンプルを試着している=ハンセー実業提供(c)news1
ハンセー実業の社員が3Dデザイン技術で実現した仮想サンプルと実物サンプルを試着している=ハンセー実業提供(c)news1

【03月25日 KOREA WAVE】拡張現実(AR)・仮想現実(VR)技術で服、カバンなどの3Dサンプルを作る。デザインとサンプリング、修正からアバターモデルを活用した仮想品評会まで、製品完成までの全過程を3Dイメージ処理技術で実現する――。

韓国の衣料品製造・販売「ハンセーー(Hansae)実業」は、国内の衣類業界で初めてバーチャルデザイン(VD)チームを組んで、さまざまな目標を掲げて3D仮想サンプルを製作してきた。

2017年から独自の3Dデザイン技術を活用した仮想サンプルを製作し、不要なサンプル生地の廃棄物とサンプル製作時に必要な包装材、運送燃料などを減らし、費用節減や環境保護効果を得ている。

仮想サンプルで2022年の1年間に減らした二酸化炭素排出量は13万9015㎏に達する。

ハンセー実業は今後、生地の材質と重さを入力し、正確に仮想サンプルを実現することが目標だ。

現在、協力ブランド会社を対象に▽バーチャルショールーム(Virtual showroom)▽3Dファッションショー▽サイバーカタログ(Cyber catalogue)――などバーチャルフォーマットを活用した多種多様な提案により、3Dサンプリングを越えた差別化された研究開発(R&D)を進めている。

3Dグラフィックを活用し、アバターのような仮想モデルに衣装を着せる形で、3Dファッションショーも開く。

ハンセー実業は2025年までに実物サンプルの80%以上を3Dに代替する。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News