【3月22日 AFP】世論調査で支持率が低下しているブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領(78)が19日、インスタグラムに投稿したジョギング動画が、再生回数1000万回を突破する人気を集めている。支持率上昇のきっかけになる可能性がある。

 昨年に股関節を手術したルラ氏は今週、首都ブラジリアのアウボラーダ宮殿(Alvorada Palace、大統領官邸)の周りをサッカーチーム、コリンチャンス(Corinthians)のノースリーブシャツとハーフパンツという腕と脚を出した格好で走った。

 ルラ氏は話しながら走ったが、世界の紛争や議会での論争などの政治的な話題には一切触れなかった。代わりに語ったのが、120歳まで生きるためのアドバイス。国民に向けて「脚や腕を動かすこと、体力があれば少し走ってもいい」と呼び掛けた。

 さらに、ジョギングは「健康的に生きたい、人生をもう少し楽しみたい、私のように120歳を目指したいすべての人への招待状」だと語った。

 動画は19日にインスタグラムの公式アカウントに投稿され、再生回数は21日時点で1010万回を突破した。現地メディアによれば、ルラ氏のインスタグラムアカウントで今年最も視聴された動画となっている。

 SNSでは刺激を受けた閣僚たちが、大統領をまねたジョギング動画を投稿している。

 世論調査会社クレスト(Quaest)が6日に発表した世論調査の結果によると、ルラ氏の支持率は昨年12月から今年2月にかけて54%から51%に低下した。(c)AFP