【3月20日 AFP】ロシア国営メディアは19日、海軍総司令官が交代したと伝えた。ニコライ・エフメノフ(Nikolai Yevmenov)前総司令官は、黒海(Black Sea)でのウクライナの攻撃で艦艇を相次いで喪失した責任を問われて更迭されたと報じられていたが、正式発表はされていなかった。ロシア軍の幹部人事としては。ここ数か月で最も大きな交代となる。

 ロシア通信(RIA)によれば、2019年5月から総司令官を務めたエフメノフ氏が解任され、北方艦隊の司令官だったアレクサンドル・モイセエフ(Alexander Moiseyev)氏が「総司令官代行」に指名された。

 ウクライナ軍は、ロシアによる軍事侵攻が始まった2022年2月以降、ロシア軍の艦艇を20隻以上撃沈したと主張している。

 これを受けロシア側は、残存艦艇をクリミア(Crimea)半島のセバストポリ(Sevastopol)海軍基地から東方のノボロシースク(Novorossiysk)港に移さざるを得なくなった。

 ロシアは海上で苦戦する一方、地上ではここ数か月、ウクライナ東部で進撃を続けている。(c)AFP