【3月18日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は17日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ラファ(Rafah)への地上軍事作戦について、断念するよう促す国際社会からの圧力にもかかわらず計画通り実行すると述べた。

 ラファには多数の避難民が押し寄せており、地上作戦によって民間人の犠牲が一段と拡大しかねないと懸念されている。しかしネタニヤフ氏は、「国際圧力がどれだけ高まろうとも、(イスラム組織)ハマス(Hamas)の壊滅と人質の解放、そしてガザが確実に脅威とならないようにするという戦争の目標を達成するつもりだ」と強調した。

 これは、カタール・ドーハで休戦協議の再開が予定される中での発言となった。

 ラファ侵攻をめぐっては、ハマス掃討作戦を支持するジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領ですら、民間人保護のための確実な計画がない限り「越えてはならない一線」だと語っている。

 ネタニヤフ首相は、国際社会はイスラエルおよび軍に「筋違いの非難」をすることで「軍事作戦をやめさせようとしている」とも主張した。

 米上院民主党トップのチャック・シューマー(Chuck Schumer)院内総務が先週、イスラエルでの総選挙の実施を促したことについては、選挙を実施すれば「戦争は中断され、少なくとも半年間は国は動けなくなる」と指摘。「目標を一切達成できないうちに戦争をやめれば、戦争に敗れることを意味する。それは容認できない」と反論した。(c)AFP