【3月18日 Xinhua News】中国で「千年の磁器の都」と呼ばれる江西省景徳鎮市は15日、上海市の超高層ビル「上海中心大廈(上海タワー)」の1階に景徳鎮陶磁器の公式旗艦店をオープンした。上海で景徳鎮陶磁器の公式販売店が開設されるのは初めて。

 景徳鎮には青花磁、玲瓏(れいろう)磁、粉彩磁、色釉磁があり、古くからの技術が現在まで受け継がれている。上海の旗艦店では現代の名工の作品のほか、古磁瓶のレプリカや食器、茶器、酒器、書画用具など生活とかかわりの深い商品を販売。装飾性の高い粉彩の卓上置物や明清時代の古磁器残片に現代の貴金属を象眼したアクセサリー数十種類も扱う。

 景徳鎮市の胡雪梅(こ・せつばい)市長は上海タワーに出店した理由について、世界的なランドマークであり、最先端の消費の動向とデザインの潮流を知り、世界トップレベルの人材との接点が持てるからだと指摘。上海の創造性から力を得ることで、陶磁器を生き生きとさせ、人気を高め、美しくしていきたいと語った。

 上海タワーは国内外の観光客が年間100万人を超え、浦東新区陸家嘴地区で最も人気の高い眺望スポットとなっている。タワーの開発・運営会社、上海中心大廈建設発展の厳明(げん・めい)副総経理は、今後も景徳鎮旗艦店との協力を続け、文化・芸術の交流と相互理解を深め、陶磁器文化愛好者により多様な消費空間を提供していく考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News