【3月17日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2023-24)は16日、準々決勝が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)の2得点でニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)を2-0で下し、準決勝に進出した。

 シルバのシュートは2本ともデフレクションでニューカッスルのGKマルティン・ドゥブラウカ(Martin Dubravka)の逆を突く幸運にも恵まれた。

 13分の先制点は、ダン・バーン(Dan Burn)に当たったボールが頭上を越えてゴールとなり、31分の2点目もスベン・ボトマン(Sven Botman)に当たってゴールに吸い込まれた。

 史上初となる6季連続のFAカップ4強入りを果たした王者シティは、公式戦での無敗記録を22に伸ばし、昨季達成したプレミアリーグ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、FAカップの3冠達成の再現に向けて順調に進んでいる。

 同日行われたもう1試合では、2部コベントリー・シティ(Coventry City)が後半アディショナルタイムに2得点を挙げ、3-2でウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を下す番狂わせを演じた。

 コベントリーは53分、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるハンドの可能性のチェックを経てエリス・シムズ(Ellis Simms)のゴールが認められ、物議を醸す形で先制。それでもウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)は83分にラヤン・アイトヌーリ(Rayan Ait-Nour)のゴールで追いつくと、88分にはアイトヌーリのパスからウーゴ・ブエノ(Hugo Bueno)が逆転ゴールを決めた。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)への切符をつかむチャンスを逃したかに思われたコベントリーだったが、後半アディショナルタイム7分にシムズが2点目を決めて追いつくと、その3分後にはシムズのラストパスからハジ・ライト(Haji Wright)が決勝点を挙げた。

 プレミアリーグ創設メンバーのコベントリーは、2017-18シーズンは4部まで転落したが、マーク・ロビンズ(Mark Robins)監督の下で2度の昇格を果たし、昨季は昇格プレーオフ決勝まで駒を進めたが、PK戦の末ルートン・タウン(Luton Town)に敗れていた。

 コベントリーが準決勝に進出するのは、唯一の優勝を飾った1986-87シーズン以来となっている。(c)AFP/Kieran CANNING