【3月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表を不適切行為で告発した女性従業員が、国際自動車連盟(FIA)に対して正式に申し立てをしたと英BBCが16日に報じた。

 ホーナー代表は疑惑を一貫して否定し、チームの親会社も内部調査を通じておとがめなしの判断を下した。しかしその翌日には、女性スタッフとのやり取りとされる私的なメッセージの内容などが、匿名のメールでF1関係者やメディアに流出。渦中の女性従業員はその後に停職となり、騒動はシーズン開幕から数週間たった現在も暗い影を落としている。

 FIAはAFPに対し、「問い合わせや申し立てはコンプライアンス担当と倫理委員会が対応する」「厳密な機密保持を行うため、両者は独立して活動する。そのため基本的に、特定の申し立ての受理を確認することはできない」とコメントした。

 3連覇中のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)の父ヨス氏(Jos Verstappen)は、ホーナー代表が留任すればチームがばらばらになると話しているが、代表はここまでのGP2戦に妻を伴って登場。開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2024)では、英国でも評価の高い弁護士が徹底的な調査を行った上で訴えを退けたと強調し、この問題には決着がついたと主張している。

 チームはレース面では順調なシーズンのスタートを切り、フェルスタッペンとセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が2戦連続のワンツーフィニッシュを飾っている。(c)AFP