【3月16日 AFP】英首都ロンドンのトラファルガー広場(Trafalgar Square)の4番目の台座「フォース・プリンス(Fourth Plinth)」に2026年から、現代女性をテーマにした彫刻が設置される。主催者が15日、発表した。

 青く彩色されたブロンズ像の「Lady in Blue」は、米ニューヨークのアーティスト、シャバララ・セルフ(Tschabalala Self)氏による作品。ロングドレスにハイヒール姿の「若く、都会的な有色人種の女性」が闊歩(かっぽ)している姿を描いている。

 長年にわたりロンドンからインスピレーションを得て作品づくりに生かしてきたと語るセルフ氏は、この像について、「あがめるべき偶像でも、顕彰すべき歴史上の人物像でもない」「この女性は、志と目的を持ってみんなの未来に向かって闊歩している。彼女はロンドン市民であり、この街の精神を象徴している」と説明。市民からの共感を得られるはずだと語った。

 ロンドン市長の統括の下、トラファルガー広場の一角にある「フォース・プリンス」に現代アートを展示する試みは1998年に開始され、アーティストに制作を委嘱するプログラムとして世界的に注目されている。(c)AFP