【6月19日 AFP】中国政府の援助を受ける上海の美術館「OCAT上海館(OCAT Shanghai)」が、実在する女性数千人の容姿を順位付けした作品を宣伝したところ、交流サイト(SNS)上で批判が殺到し、作品の撤去と謝罪に追い込まれた。

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 問題の作品は、男性アーティストの宋拓(Song Ta)氏による長さ数時間の映像作品で、ある大学で撮影された匿名の女性たちの写真や動画約5000点を使い、映った女性の魅力度を順位付けする内容。タイトルは中国語で「校花(学校の花)」だが、英語では「Uglier and Uglier(より醜く)」と題されている。

 OCAT上海館は2013年以降、同作を複数の展示会に出展してきた。今週、作品をオンライン上で宣伝したところ、SNS上で抗議が殺到。女性嫌悪的で、映っている女性のプライバシーを侵害しているとの声が上がった。作品は18日夜までに9000万回視聴された。

 OCAT上海館は18日、「女性への軽蔑と侮辱」を含んでいることから同作を撤去したと表明。「迷惑や不快感、被害」を生んだとして謝罪した。(c)AFP